◎必要な睡眠時間は人それぞれ

健康のために睡眠が重要と分かってはいても、満足が出来る睡眠が取れている方は

少ないのではないでしょうか。

日本人の平均睡眠時間は7時間ほどと言われますが、食事の量が人それぞれ違うように、

必要な睡眠時間も皆一定というわけではありません。

また年齢によっても体に必要な睡眠時間は変わってきます。

「7時間寝ているので問題ない」などと考えず、朝しっかりと起きられるかどうか、

日中眠くならないか、などによって判断した方がよいでしょう。


 

◎いつ寝ているかが大事

そして同じ睡眠時間でも、眠る時間帯が大切です。

中医学の理論では、22時から2時は「陰」がピークになる時間帯。

「陰」の時間は体を休めるべき時ですから、その時間帯にしっかりと寝ていることが大切です。

現代医学において、24時前後は副交感神経が優位になる時間帯、ホルモン分泌が盛んになる時間帯とも言われますが、漢方の考え方からしても、皮膚病で粘膜の修復を目指す方、不妊症でホルモンバランスを整えたい方をはじめ、体調不良がある方は陰陽のバランスを取るためにも、22時から2時に眠ることが出来るように気をつけてみましょう。

仕事などで、22時に寝ることがどうしても難しいという方は、せめて日付が変わる前には布団に入るように心がけてみて下さい。


 

 

◎季節に合わせた睡眠

季節にも陰陽があり、夏は陽、冬は陰となります。

睡眠は陰の生活行動ですから、陰の季節である冬は長めの睡眠が必要となり、

夏はやや短めでよいと考えます。もちろんこれは原則であり、夏に大量に汗を

かくような仕事をする方は陰の消耗も激しいので、しっかりと睡眠を取る必要があります。

このような睡眠のコツをふまえつつ、ご自身に合った睡眠リズムを見つけてみて下さいね。